SILENT SURVIVOR……TVアニメ『北斗の拳』オープニング:KODOMO BAND
1984年10月から1987年3月にかけてフジテレビで放送された『北斗の拳』と、オープニングの『SILENT SURVIVOR』のご紹介です。
『週刊少年ジャンプ』に連載された作画・原哲夫、原作・武論尊の同名漫画が原作になっています。
全世界で1億部以上を売り上げたという、1980年代の週刊少年ジャンプを代表する漫画となった『北斗の拳』には、今なお根強い人気を誇っており、近年でもほかの作家によるスピンオフ作品やアニメのリメイクなど展開されています。
最初のアニメ化になった『北斗の拳』では、ケンシロウがラオウに勝利するまで全4部構成109話で描いています。
核戦争によって社会秩序が崩壊し、暴力による混迷が続く時代。
一子相伝の暗殺拳北斗神拳の伝承者ケンシロウは、旅を続ける中で様々な仲間と出会い、強敵(とも)と出会い、血を流しながら愛のために壮絶な戦いを乗り越えていきます。
最初の強敵である南斗聖拳のシン、義に殉じた親友レイ、誰よりも愛深きゆえに聖帝となったサウザー、北斗神拳伝承者候補でありケンシロウの兄である優しさ故に伝承者になれなかったトキと力で覇権を握ろうとしたラオウ――などなど、愛を背負い傷つき、愛を残して命を落とす漢たちが、この作品の魅力です。
同時に悪党――サウザーやラオウのような強者の陰に隠れて弱者を虐げる雑魚に対して徹底して容赦がないのがこの漫画の特徴のような気がします。
ある意味で、徹底的に暴力を描くことで、暴力は何なのかということを逆説的に説いているようにも思えます。
アニメ化に際し、原作の残酷描写はかなり抑えられることになり、番組に対する目立った批判・抗議はなかったとされます。
終了後すぐに、天帝編・修羅の国編を『北斗の拳2』で放送が開始されました。
『北斗の拳』の2代目オープニングに使用されたのが、KODOMO BANDの『SILENT SURVIVOR』でした。
『北斗の拳』の終盤に使われた曲とあって、一人戦いに赴く男の曲であり、同時にこれまで多くの強敵を倒してきた男の悲しみを背負った曲といった感じがします。
オープニング映像のサビの部分で、強敵たちが次々と通り過ぎていく幻想のように登場するのがまたイイです。
SILENT SURVIVOR(21st Century Ver.) - KODOMO BAND(iTunes)
SILENT SURVIVOR(21st century ver.)(Amazon MP3)
- 関連記事
-
- When The Wind Blows……劇場アニメ『風が吹くとき』主題歌:デヴィッド・ボウイ
- 悲しみよこんにちは……TVアニメ『めぞん一刻』オープニング:斉藤由貴
- 火の鳥……劇場アニメ『火の鳥 鳳凰編』主題歌:渡辺典子
- 時空(とき)の旅人……劇場アニメ『時空の旅人』主題歌:竹内まりや
- SILENT SURVIVOR……TVアニメ『北斗の拳』オープニング:KODOMO BAND
- 君をのせて……劇場アニメ『天空の城 ラピュタ』主題歌:井上あずみ