Theater of Life……TVアニメ『デカダンス』オープニング:鈴木このみ
2020年7月から9月にかけて放送された『デカダンス』と、オープニングの『Theater of Life』のご紹介です。
アニメーション制作スタジオ「NUT」によるオリジナルアニメーションです。
舞台は世界が突如出現した謎の生命体『ガドル』によって人類が滅亡の危機に瀕している世界。
人類はその英知を結集し、巨大な移動要塞『デカダンス』を建造し、その中では平穏な生活をお送ることができていました。
戦う力を持たない人間はタンカーと呼ばれ、戦う力を持つギアの庇護の下で暮らしていました。
しかし、タンカーがギアと戦う組織「かの力」へ入ることができないわけではなく、幼いころにガドルに父親と右腕を奪われた少女ナツメも、「かの力」の一員になるべく希望を出していました。
しかし、片腕が義手のナツメには許可が出ませんでした。
デカダンスの装甲修理人となったナツメは、上司のカブラギがかつてガドルと戦っていた優秀な戦士だったと知り、指導を願い出ます。
最初は断り、否定的な態度をとっていたカブラギでしたが、ナツメの決意を知り、訓練に付き合うようになります。
しかし、デカダンスにも、ギアと呼ばれる者たちにも、ガドルにも、ナツメを含めたタンカーたちが知らない秘密がありました。
そして、カブラギにも。
その秘密に翻弄され、世の中に絶望を覚えていたカブラギにも、ナツメとの訓練や一緒にガドルと戦うことで変化が芽生えていきます。
ナツメを助けるためにバグと呼ばれる存在になってしまったカブラギは、世界を支配するシステムに戦いを挑みます。
良質なオリジナルアニメーション。
2クールでもっと掘り下げても良かったと思うのですが、オリジナルで2クールは今は厳しいのかもしれません。
第1話で近未来の終末世界が舞台にしたSF作品のようにみせながら、第2話でいきなり世界観をひっくり返すような事実が明かされます。
アクションや設定などに真新しさは感じられないアニメでしたが、演出が巧みで、飽きずに最後まで見られたアニメでした。
『デカダンス』のオープニング曲が、鈴木このみの『Theater of Life』でした。
オープニングアニメのクォリティの高さや、鈴木このみの伸びやかな歌声も相まって、とても印象的な疾走感あふれる爽快な楽曲になっています。
歌詞をよく読みながら聞いていると、単にノリのいいアニメソングに留まらない、「生きる」ということに真摯に向き合った『デカダンス』のテーマによく合った深い曲だったと感じます。
Theater of Life(AmazonMP3)
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