青空……劇場アニメ『カラフル』エンディング:miwa
2010年8月に劇場公開された『カラフル』と、エンディングの『青空』のご紹介です。
1998年7月に刊行された森絵都の同名小説が原作です。
主人公は、自分が誰かわからないまま、不思議な世界で天使を名乗る少年に出会います。
天使だという少年――プラプラは、主人公は死者であること、生前に大きな罪を犯したこと、そして抽選に当たって別の人間として生き返ることができることなどを告げます。
気乗りしない主人公でしたが、結局、自殺したばかりの中学3年生の小林真として、一定期間ですが生まれ変わることになります。
主人公自身は生前の記憶を失っており、真のことも全く知らず、自殺した理由も全く分かりません。
成績はクラス最下位で運動もできない真は酷いコンプレックスを持っていました。
家庭では成績優秀で皮肉屋の兄との兄弟仲は悪く、母親はフラメンコ教室の講師と不倫関係。
学校では、ひそかに好意を寄せる後輩のひろかが援助交際に手を染めていることを知ってしまいます。
せっかく生まれ変わったというのに圧し潰されそうな現実が降りかかり、時に投げやりになってしまい、真や家族、心配してくれるクラスメイトなどを傷つけてしまう主人公ですが、一人の友人との出会いが彼の進むべき道に影響を与えることになります。
「自分がこの世からいなくなったって、何も変わらない」
誰もが一度ならず考えることなのかもしれません。
主人公も、いかに自分が大切にされていたかに気づきます。
そして、自分にも普通に友人を作り、一緒に笑いあうことができることを知ります。
人には奇麗な部分も、汚い部分もあって、どれが本当だなんて言えない。
いろんな色を持っている自分を受け入れること――生きるという意味を考えたアニメでした。
ただ、個人的に視聴していて、何だか変な宗教に勧誘されているような気分になってきました。
きっと、毎日が充実していて、家族にも友人にも恵まれ、自分が世の中から必要とされているという実感をもって日々を生きている人にとっては、つまらなく何の感情移入も出来ないアニメなのでしょう、
『カラフル』のエンディング曲が、シンガーソングライターのmiwaが歌う『青空』でした。
1989年6月に発売されたTHE BLUE HEARTSのシングルのリメイクです。
前年の11月に発売された3rdアルバム『TRAIN-TRAIN』からのリカットで、これまでにmiwaを含めて何人ものアーティストにリメイクされている名曲です。
2010年にメジャーデビューしたmiwaは、劇場アニメ『カラフル』のエンディングに『青空』、イメージソングに尾崎豊の『僕が僕であるために』のカバーを提供しています。
どちらの曲も有名な曲ですが、miwaらしく歌っていると感じ、好感の持てるカバーになっています。
青空 - miwa(iTunes)
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