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火の鳥……TVアニメ『火の鳥』エンディング:中島美嘉



2004年4月から6月にかけてNHKデジタル衛星ハイビジョン(現・NHKBSプレミアム)にて放送された『火の鳥』と、エンディングの『火の鳥』のご紹介です。
原作は手塚治虫の同名のシリーズ漫画です。
火の鳥は、手塚治虫がそのキャリアの初期から晩年まで描き続けてきたライフワークともいえる作品でした。
歴史的な出来事にスポットを当てた物語だったり、広大な宇宙や遠い未来を舞台にしたSF的な物語など多様な世界観の中で、永遠の命を持つ火の鳥を狂言回しに、生と死をめぐる壮大な物語が描かれます。

2004年のアニメ化の際は、「黎明編」「復活編」「異形編」「太陽編」「未来編」が映像化されました。

黎明編では弥生時代を舞台。
永遠の命を求めて火の鳥を狙うヤマタイ国の卑弥呼の送り込んだ軍勢によってクマソが滅ぼされ、そのヤマタイ国も、大陸から渡ってきたニニギの率いる軍勢によって滅ぼされる様が描かれます。
クマソの生き残りの少年ナギは、ヤマタイ国の将軍・猿田彦に助けられ、二人の交流を中心に据えながら描いています。

復活編では未来の世界が舞台。
月の研究所の事故によって一度死に、最新科学によって蘇った青年レオナが主人公です。
手術の失敗によって記憶を失ったうえに、人間が人間に見えなくなり旧式ロボット・チヒロに人間性を感じるようになったレオナに、友人を名乗って近づいてきたランプが執拗に何かを思い出させようとしていることに苦しみます。
そしてチヒロとともに逃避行を始めたレオナは、それが火の鳥という存在に関わっていること。
そして、父親との確執や、図らずも裏切ってしまった恋人のことを思い出し、ある決断をすることになります。

異形編では、戦国時代が舞台。
暴虐な父から男として育てられた左近介は、どんな病も治す奇跡の力を持つという八百比丘尼を斬ります。
難病を患った父親を八百比丘尼が助けてしまうのではないかという危惧からのものでした。
しかし、寺から離れようとした左近介は、再び寺に戻ってしまい、出ることができなくなってしまいます。
八百比丘尼になりすました左近介は、救いを求めて寺へと来る人間や妖怪のために力を尽くす生活を送るようになります。
そんな折、麓の領主のところに子供が生まれたことを知った左近介は、それが生まれたばかりの自分で、いずれ自分を殺しに来ることを悟ります。

太陽編では飛鳥時代が舞台。
朝鮮半島での白村江の戦いによって百済と倭国の連合軍は、唐と新羅の連合軍に敗れ、多くの犠牲者を出します。
百済の王族のハリマは、顔の皮をはがれ、狼の顔を被せられてしまいます。
その結果、狼の顔になってしまったハリマは、知り合ったオババや倭国の将軍・猿田とともに倭国へと向かいます。
倭国についたハリマは、土地神である狗族の娘・マリモを助けたことをきっかけに、狗族と交流し、マリモと恋仲になっていきます。
この頃、新興勢力の仏教が広まり、産土の神々は追いやられていました。
犬上の名を貰ったハリマは、産土の神々への信仰を守るために行動するようになりますが、大友皇子と大海人皇子の対立は、仏教と産土の神々の信仰を巡る宗教戦争の様相を濃くしていき、犬上もその戦いに深く関わっていきます。

未来編では、人間が築き上げてきた文明が滅びゆく中、不死の存在となってしまった主人公のマサトが、数億、数十億年の孤独な時を経て、新たな生命、新たな文明の誕生に立ち会うまでが描かれます。

全部で1クール13話。
映像のクォリティは高く感じたものの人物を深く掘り下げるには少々短く感じ、ストーリーの駆け足になってしまったように思えて、もったいなく感じたアニメでした。
このアニメ化では、疑似的なものを含んだ、愛情・憎悪両面からの父子関係がテーマになっており、原作から大幅な改変がなされたり、太陽編では原作で描かれていた未来を舞台にした物語は丸々カットされました。
実を言うと、2004年のアニメは、悪いアニメじゃなかったけれど、火の鳥のシリーズを通じてのテーマを追求するよりも、一遍あたりにもっと時間をかけて、一遍のテーマを掘り下げてほしかったなぁと思っています。
原作へのとっかかりとしてはいいアニメだったのではないでしょうか。



『火の鳥』のエンディング曲が、中島美嘉の歌う『火の鳥』でした。
中島美嘉の12枚目のシングルで、火の鳥のエンディングテーマとして制作された、作品の終わりに来る物悲しい余韻を包み込むような良曲です。
愛を歌ったバラードですが、アニメの世界観と合わさり、母なる星や宇宙といった壮大な存在に対する愛を歌っているように感じます。


火の鳥 - 中島 美嘉(iTunes)


火の鳥(Amazon MP3)


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プロフィール

SHIN

Author:SHIN
鳥取県東部の田舎町在住の40歳。

この年齢になったせいか中高生の頃に聞いていたような古いアニメソングばかり聞いているような気がします。
若かりし頃、こんな曲もあったな――と古い記憶を呼び起こしながら書いております。
拙いブログですが、お付き合いいただければ幸いです。

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