レゾンデートル……TVアニメ『CLAYMORE』オープニング:ナイトメア
2007年4月から9月にかけて放送された『CLAYMORE』と、オープニングの『レゾンデートル』のご紹介です。
原作は2001年から2014年にかけて「月刊少年ジャンプ」「ジャンプスクエア」で連載されていた八木教広の同名漫画です。
舞台となっているのは妖魔という人間を捕食する生物が公然と存在する世界。
妖魔を倒せるのは、妖魔の血肉を体の中に取り込み対抗する力を得た銀眼・銀髪の少女たちのみ。
彼女らは巨大な剣を持って戦うため、クレイモアと呼ばれ、妖魔のみならず人間たちからも恐れられていました。
とある村で妖魔により村人たちが次々と殺害される事件が発生します。
人間社会に溶け込み、姿を隠して殺人を繰り返す妖魔の前に村人たちは成すすべなく、クレイモアに助けを求め、やって来たのがクレアでした。
妖魔退治に成功したクレアは、この事件に深く関わった少年ラキと行動を共にするようになり、様々な事件を通じて絆を深めていきます。
そしてクレアが人間の少女だった頃の恩人であるテレサとの出会いと死別が描かれ、クレアの目的がテレサを殺したプリシラという元クレイモアの妖魔――覚醒者を倒すことであることが明かされます。
そして、クレイモアの中でも上位の力を持ち組織への復讐の念を抱いているミリアとの出会いを経て、組織への疑念が生まれます。
そしてクレアは戦いの中でラキと離れることとなり、彼を探すという新たな目的が生まれます。
しかし、そんなクレアは、深淵の者と呼ばれる3体の覚醒者と組織の勢力争いに否応なく巻き込まれていきます。
原作にかなり忠実に制作された、クォリティの高いアニメでした。
とはいえ、アニメの途中で原作に追いついてしまったために、原作の中盤の山場である北の戦乱の途中からオリジナルストーリーが展開されていました。
そのため物語に一定の区切りをつけなければならなかったために、最後がかなり強引で納得いかないラストになってしまったと感じ、そこは不満でした。
続きは原作でね、でも良かったと思うのですが。
『CLAYMORE』のオープニング曲が、ナイトメアの『レゾンデートル』でした。
タイトルのレゾンデートル(raison d'etre)は、存在理由とか存在価値などと訳されるフランス語で、哲学用語なんだとか。
他者との比較の自己ではなく、確固とした独立した自分自身という存在を意味するのだそうです。
道しるべもない中を真っ直ぐ自分の進むべき道を見据えようとしているように感じる曲で、悲惨な過去や傷を背負いながら、怪物のを己の身の内に住まわせ、守るべき存在のために戦うクレアをはじめとしたクレイモアたちの姿と被ります。
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