逆転イッパツマン……TVアニメ『逆転イッパツマン』オープニング:やまもとまさゆき・ピンク・ピッギーズ
1982年2月から1983年3月にかけてフジテレビ系列で放送された『逆転イッパツマン』と、オープニングの『逆転イッパツマン』のご紹介です。
タツノコプロ制作の、タイムボカンシリーズ第6作目にあたります。
1990年代のオストアンデル市という架空の都市に、国際企業番付で常に業界トップの業績を誇る「タイムリース社」という企業がありました。
その「タイムリース社」が新規事業として始めたのが時空を超えてあらゆる時代に荷物を届ける「タイム運搬」でした。
その近くにある業界第2位の「シャレコーベリース社」のオストアンデル北部支社は業績不振に喘いでいました。
タイム運搬メカの「トッキュウザウルス」を操縦するランと、ランのいとこのハル坊、ロボットの2-3(ツースリー)で運搬業務をこなしますが、「シャレコーベリース社」の会長、コン・コルドーはオストアンデル北部支社の支社長のムンムン、部長のコスイネン、課長の
キョカンチンのクリーン悪トリオに運搬の妨害を命じます。
クリーン悪トリオの秘密メカに追い詰められると、ハル坊が「タイムリース社」のメカニックの豪速九に渡されたピンチ通信機を押して、どこからともなく現れたイッパツマンは、トッキュウザウルスが変形した逆転王に乗り込み、窮地を救います。
スポンサーの意向もあって巨大ロボット同士の戦いは取り入れつつも、ヒーローが少年少女ではなく社会人の青年、主人公も敵もサラリーマンと、世知辛い世の中をギャグで描きながらもシリアス味が増した、タイムボカンシリーズに新たな風を吹き込んだアニメでした。
タイムボカンシリーズで唯一、悪玉が善玉に勝利する話があったのも衝撃的な作品でした。
これらのテコ入れが功を奏したか、テレビアニメは好評で、当初予定よりも6話多い58話が放送されました。
『逆転イッパツマン』のオープニング曲が、やまもとまさゆきの歌う『逆転イッパツマン』でした。
この頃のアニメらしい楽曲で、「パッ パッ パパパパパパパパパッ! イッパツマン!」という前後のサビが妙に耳に残る曲です。
野球用語をもじった主人公たちの名前や、ヒーローの武器が野球のボールだったりと、いろいろと野球にモチーフを求めているアニメのためか、この曲も放送終了後のプロ野球選手の応援歌として使われたりしましたので、曲を聞いてみたら意外と「これは聞き覚えがある」となるかもしれません。
逆転イッパツマン オリジナル・サウンドトラック(CD)
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