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雫……TVアニメ『獣の奏者 エリン』オープニング:スキマスイッチ



2009年1月から12月にかけてNHK教育テレビで放送された『獣の奏者 エリン』と、オープニングの『雫』のご紹介です。
原作は上橋菜穂子のファンタジー小説で、『闘蛇編』『王獣編』(2006年11月刊行)『探求編』『完結編』(2009年8月刊行)からなっており、2009年のアニメ化では『闘蛇編』『王獣編』が描かれました。


舞台となるのは伝説の女神を祖先に持つ真王が治める架空の王国・リョザ真王国。
平穏な王都に対し、国防を担う大公の領土では戦で多くの血が流れています。
その為、真王と大の間では主従の関係でありながら、大きな葛藤を抱えていました。
主人公のエリンは、母ソヨンとともに、闘蛇(とうだ)という凶暴な生き物を戦の道具として育てているアケ村に暮らしていました。
母娘は緑色の目と髪をしており、それは医術や薬学に精通した霧の民という一族の特徴でした。
ソヨンは優秀な獣ノ医術師ばかりのアケ村にあって、最も優れた獣ノ医術師として、大公の特に強い“キバ”と呼ばれる闘蛇たちの世話を任されていました。
ところがある日、そのキバが全て死んでしまい、その死の責をとってソヨンは処刑されることに。
必死で母を助けようとしたエリンでしたがかなわず、遠く離れた地に流れ着きます。
そこで蜂飼いのジョウンに助けられたエリンは、時を経て母と同じ獣ノ医術師を目指す道を選び、カザルム王獣保護場の学舎へと入舎します。
そこで、王獣の仔のリランと出会います。
傷ついたリランの世話を申し出たエリンは、かねてより人間に飼いならされたカザラムの王獣を悲しく思っており、苦慮の末にカザラムのやり方とは違う方法でリランと心を通わせることに成功します。
しかし、それは王国の禁忌に触れることであり、王国の権力闘争や内乱に、否応なく巻き込まれていくことになります。

NHKで2007年にテレビアニメ化された『精霊の守り人』と並ぶ上橋菜穂子の代表作のアニメ化である今作は、NHKの開局50周年を記念して制作されました。
NHKらしい子供向けな絵柄ながら、その深い内容は決してただ子供に向けられた幼稚で浅いものではなく、深く考えさせられるテーマを含んだ良質のアニメです。
全50話とまとめ見するには長い分量ですが、じっくりと腰を据えて見たいアニメです。



『獣の奏者 エリン』のオープニング曲が、スキマスイッチの『雫』でした。
この曲が収録されたアルバムのインタビューでは、2008年の夏には作られていたそうなので、曲想は『獣の奏者 エリン』にあわせたものではなかったのでしょうが、個人的な好きな曲調でメロディが耳に残る、アニメのスタッフはよくこの曲を選んでくれたと言いたくなります。
歌詞も、一見、大切な人を失った悲恋の曲のようにも思えるのですが、もっと深い意味がありそうに思えます。
というより、アニメのオープニングの演出と重ねてみるせいか、「背中にあった翼は君とともに無くした」という翼を失った誰かと君というのがリランとエリンを重ねて聞いてしまっていたからかもしれません。
なおこの曲は1話から30話まで使用された後、31話からは元ちとせがカバーして引き続き使用されました。


雫 - スキマスイッチ(iTunes)


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SHIN

Author:SHIN
鳥取県東部の田舎町在住の40歳。

この年齢になったせいか中高生の頃に聞いていたような古いアニメソングばかり聞いているような気がします。
若かりし頃、こんな曲もあったな――と古い記憶を呼び起こしながら書いております。
拙いブログですが、お付き合いいただければ幸いです。

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