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Somnia Memorias……PS用ゲーム『パラサイト・イヴ』エンディング:Shani Rigsbee





1998年3月にスクウェア(現:スクウェア・エニックス)から発売されたPlayStation用ゲーム『パラサイト・イヴ』と、エンディングの『Somnia Memorias』(ソムニア メモリアス)のご紹介です。
原作は1995年の第2回日本ホラー小説大賞を受賞した瀬名秀明の同名小説です。
ただし、登場人物、舞台、ストーリーの全てが完全なオリジナル作品となっています。
原作の数年後という設定で、原作小説の出来事は日本で起きた事件として登場人物の口から語られるにとどまり、小説の設定へのゲームとして異なったアプローチが試みられた作品でした。

物語の始まりは1997年のクリスマス・イブ。
主人公、アヤ・ブレアは、ニューヨーク市警の新人警官で、ニューヨークの中央部に位置するカーネギー・ホールで開催されたオペラへ、自分を誘った男とともに観劇に行っていました。
オペラの最中、主演女優のメリッサに異変が起こり、それとともに舞台の出演者や観客が次々と燃え上がります。
なぜか難を逃れたアヤは逃走したメリッサを追います。
追いついた時、メリッサはEveへと変貌し、「ミトコンドリアが解放される日」という言葉を残して消え去ります。
それは、人間の遺伝子の中で共生関係にあるミトコンドリアの中に、数十億年に渡り潜んできた者からの宣戦布告でした。
なぜ、自分だけが発火しなかったのか、アヤは自分の存在にも不安を感じつつ、Eveと彼女が操るクリーチャーたちとの壮絶な戦いに巻き込まれていきます。

当時、スクウェアは『パラサイト・イヴ』をシネマティックRPGと称し、ファイナルファンタジーのスタッフとハリウッドのCGスタッフとによって、当時最高レベルの美麗なCGムービーを実現し、ニューヨークの実在の名所を(当時としては)精緻なグラフィックで再現しました。
ストーリーやオーソドックスなアクションRPGながらゲームシステムもよくできており、ミリオンセラーを記録し、続編も制作される大ヒット作となりましたが、今作の不幸は当時、ゲームとして非常に高い評価を受けた『バイオハザード』が比較の対象にされてしまったことでしょうか。
結果、続編の『パラサイト・イヴ2』では、ゲームシステムは大きく変更され、『バイオ2』によく似たゲームになってしまったことは、1ファンとして、非常に残念に思った記憶があります。



『パラサイト・イヴ』のエンディングで流れていたのが、『Somnia Memorias』という曲でした。
タイトルはラテン語で『夢の記憶』という意味なのだとか。
全てが終わった割に、まだ何も終わっていないような、薄気味悪さを感じるノーマルエンドの後に流れると、どこかほっと癒される曲でした。
しかし、ラテン語とスペイン語が入り混じっている曲の歌詞の和訳を読むと、どこか終末感が漂う内容になっています。


パラサイト・イヴ オリジナル・サウンドトラック(CD)

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SHIN

Author:SHIN
鳥取県東部の田舎町在住の40歳。

この年齢になったせいか中高生の頃に聞いていたような古いアニメソングばかり聞いているような気がします。
若かりし頃、こんな曲もあったな――と古い記憶を呼び起こしながら書いております。
拙いブログですが、お付き合いいただければ幸いです。

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