　I Don’t Understand You……TVアニメ『SUSHI POLICE』主題歌：OK Go×Perfume　懐かしいのから新しいのまで　おすすめのアニソン一日一曲

I Don’t Understand You……TVアニメ『SUSHI POLICE』主題歌：OK Go×Perfume

2016年1月から3月にかけてTOKYO MXで放送さえれた『SUSHI POLICE』と、主題歌の『I Don’t Understand You』のご紹介です。
TOKYO MXの開局20周年を記念して制作された、1話約5分のショートアニメで、7月には全13話を編集しなおした劇場版も公開されました。

舞台は2020年の東京オリンピックを目前に控え、全世界で空前の寿司ブームが起きている、という世界。
しかし、諸外国では日本人の考える寿司とはかけ離れた、信じがたい寿司が溢れていました。
見かねた日本政府は、各国に働きかけ、自国の食文化を守り、他国との正しい食文化の交流促進を目的としたWFCOを発足させます。
WFCOの中でも、第9課、通称スシポリス――ホンダをリーダーに、データ分析官のスズキ、アンドロイドのカワサキは各国に蔓延する間違った寿司を一掃するために、一切の弁解を許さない強圧的な取り締まりで知られていました。
この常軌を逸した取り締まりは、自由な食を楽しむことへの弾圧だと寿司レストランからの反発を招き、FREE SUSHI運動へと繋がっていきます。
FREE SUSHI運動の中心にいたのがサラという女性ジャーナリストでしたが、彼女がスシポリスに敵愾心を抱くのには、食の自由を守ること以外にも別の理由がありました。
そして、日本の寿司を憎み、滅ぼそうとする者の魔の手が、スシポリスにも伸びていました。

間違った寿司を提供する店にスシポリスが乗り込み、騒動が巻き起こされる。
寿司とはかくあるべきという、彼らの言うところの正しい寿司のあり方に一理あるなと思いつつ、しかし本当にそうなのだろうかと思わされる構成はうまくできていたように思います。
2006年に農林水産省が提案し、アメリカの有力紙が「寿司ポリスが来る」などと反発して物議をかもした「海外日本食レストラン認証制度」を元ネタにした、社会派な面もあるアニメでしたが、本編3分強くらいの間、ひたすらSFあり、ドタバタなギャグありのコメディーが展開され、このノリについてくれるかがこの作品を楽しめるかどうか、かと思います。
個人的には5分枠のアニメでなかったら、途中で見なくなっていたでしょう。

『SUSHI POLICE』の主題歌が、OK GoとPerfumeによるコラボ曲『I Don’t Understand You』でした。
互いにファン同士であったことから、互いのミュージックビデオでのコラボレーションをきっかけに実現したというこのコラボ。
OK Goはアメリカのバンドで、インディー・ロックやパワーポップのジャンルで活躍しているバンドなのだそうで、テクノポップユニットのPerfumeとは全くのジャンル違いという気もしますが、『I Don’t Understand You』はいい感じに化学反応した曲というふうに思いながら聴いています。
タイトルの『I Don’t Understand You』は、直訳すると「あなたのことは理解できない」。
日本と海外の文化の違いというアニメのテーマにもよく合った印象的な曲です。

I Don't Understand You - OK Go x Perfume（iTunes）