UNION……TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』(グリッドマン)オープニング:OxT
2018年10月から12月にWOWOW・TOKYO MXなどで放送された『SSSS.GRIDMAN』と、オープニングの『UNION』のご紹介です。
1993年から94年にかけて放送された『電光超人グリッドマン』を原作にした完全新作アニメーションです。
今から約25年前に放送された『電光超人グリッドマン』は、まだパソコンが一般家庭に普及しておらず、インターネットやコンピューターウイルスといった存在も知られていなかった時代に、コンピューターの世界を舞台にした怪獣の暴走がネット通信などを介して現実世界にも悪影響を与えていくという、時代を先取りした特撮ヒーロードラマでした。
『電光超人グリッドマン』で培われたノウハウや経験を積んだ多くの若手スタッフが、1996年の『ウルトラマンティガ』以降の、いわゆる平成ウルトラマンシリーズでメインスタッフとして活躍し、その成功に大きく貢献することになりました。
円谷プロダクション創立30周年記念作品という位置づけでしたが、かなりの低予算作品で、主要メンバーも子役に近いような年代の俳優のため、不安定な内容だったり、展開も今の感覚で見ればコンピューターとかネットワークとかをどう考えているのかと疑問に思ったりする話も多々あり、早すぎた名作なのか、一般に知識がなかった当時だから制作できた作品だったのか、評価は色々あろうかと思います。
それから20年以上が経った2015年1月に株式会社カラーとドワンゴによる共同アニメ企画「日本アニメ(ーター)見本市」の第9弾作品としてTRIGGER制作による「電光超人グリッドマン boys invent great hero」が公開され、さらに2017年に正式にアニメ化が発表されました。
ツツジ台高校1年の響裕太は全ての記憶を失った状態で目を覚まします。
目を覚ましたのは、宝多六花の家で、裕太と六花はクラスメイトだと言われますが、やはり思い出せません。
六花の家はリサイクルショップを経営しており、ジャンク品の塊のようなパソコンが置かれていました。
裕太はそのパソコンに呼びかけられ、その中に何者かの存在を感じますが、六花には何も感じません。
そんな時、町に怪獣が出現。
裕太はパソコンの中に潜んでいたハイパーエージェント、グリッドマンと合体し、現実世界に出現します。
グリッドマンも裕太同様記憶を失っていましたが、「人々を脅威から護る」という使命感に突き動かされ、怪獣と戦います。
怪獣を倒した翌朝、怪獣に破壊されていたはずの街は元の通りになっていました。
しかも怪獣に殺されたクラスメイトなどは、最初からいなかったことになってしまっていました。
怪獣の存在を覚えているのは、裕太や裕太を介してグリッドマンを目撃した六花やクラスメイトの内海将だけでした。
将は怪獣と戦うべくグリッドマン同盟を結成しようと言い出し、六花も呆れつつもそれに付き合うようになります。
新世紀中学生や敵として現れグリッドマンとともに戦うようになるアンチなど、心強い味方を得ながら次々現れる怪獣たちを倒していく裕太とグリッドマンは、この世界が一人の少女――クラスメイトの新条アカネによって生み出された世界であり、さらにその背後にはアカネの孤独に付け込み世界を破壊するように扇動するアレクシス・ケリヴの存在があることが分かってきます。
あんまり特撮もののアニメ化というのは期待していなかったのですが、作画も良く、ヒーローものっぽい胸熱の展開が繰り広げられ、単体で見ても十分に楽しめますが25年前の特撮ドラマとのつながりを感じながら見ればより楽しめる作品となっています。
最終話で特撮ドラマのグリッドマンが復活し、当時のオープニングの夢のヒーローが流れた時は、子供の頃に見ていたワクワクが蘇ってきた気がします。
そして最後まで見た感想は、これは新条アカネのドラマだったなぁ、と。
人とのつながりや衝突を作り笑いで回避し、その裏で嫌いな人間を怪獣を使って消し去っていく歪んだ少女は、グリッドマンとの戦いに敗北を繰り返し、自分が創ったはずの世界で自分の思い通りにならない現実に、次第に追い詰められていきます。
その結果、不安定になったアカネは世界の調整をすることが出来なくなり、世界は崩壊に向かっていきます。
自分の弱さや醜さを自覚し、己の犯した罪に苦しむアカネを救うのは、彼女が忌避してきた大切な人との絆でした。
直球なヒーローアニメでしたが、爽やかな青春アニメとしても良作だったと思います。


『SSSS.GRIDMAN』のオープニングが、オーイシマサヨシとTom-H@ckによるdejitarurokuの『UNION』でした。
特撮ヒーローもののアニメに相応しい、直球ど真ん中のヒーローソングです。
台本を読んだ後に歌詞を書いたため、ネタバレが多くなって3回も書き直したというこの曲。
歌詞は物語の世界観によくマッチしていて、同時に現実で生きる私たちの応援曲にも感じます。
それでいて2番では旧作のファンも意識したという歌詞になっており、リアルタイムで見ていた自分はノスタルジックな気分を呼び起こされました。
UNION - OxT(iTunes)


UNION(AmazonMP3)
『電光超人グリッドマン』で培われたノウハウや経験を積んだ多くの若手スタッフが、1996年の『ウルトラマンティガ』以降の、いわゆる平成ウルトラマンシリーズでメインスタッフとして活躍し、その成功に大きく貢献することになりました。
円谷プロダクション創立30周年記念作品という位置づけでしたが、かなりの低予算作品で、主要メンバーも子役に近いような年代の俳優のため、不安定な内容だったり、展開も今の感覚で見ればコンピューターとかネットワークとかをどう考えているのかと疑問に思ったりする話も多々あり、早すぎた名作なのか、一般に知識がなかった当時だから制作できた作品だったのか、評価は色々あろうかと思います。
それから20年以上が経った2015年1月に株式会社カラーとドワンゴによる共同アニメ企画「日本アニメ(ーター)見本市」の第9弾作品としてTRIGGER制作による「電光超人グリッドマン boys invent great hero」が公開され、さらに2017年に正式にアニメ化が発表されました。
ツツジ台高校1年の響裕太は全ての記憶を失った状態で目を覚まします。
目を覚ましたのは、宝多六花の家で、裕太と六花はクラスメイトだと言われますが、やはり思い出せません。
六花の家はリサイクルショップを経営しており、ジャンク品の塊のようなパソコンが置かれていました。
裕太はそのパソコンに呼びかけられ、その中に何者かの存在を感じますが、六花には何も感じません。
そんな時、町に怪獣が出現。
裕太はパソコンの中に潜んでいたハイパーエージェント、グリッドマンと合体し、現実世界に出現します。
グリッドマンも裕太同様記憶を失っていましたが、「人々を脅威から護る」という使命感に突き動かされ、怪獣と戦います。
怪獣を倒した翌朝、怪獣に破壊されていたはずの街は元の通りになっていました。
しかも怪獣に殺されたクラスメイトなどは、最初からいなかったことになってしまっていました。
怪獣の存在を覚えているのは、裕太や裕太を介してグリッドマンを目撃した六花やクラスメイトの内海将だけでした。
将は怪獣と戦うべくグリッドマン同盟を結成しようと言い出し、六花も呆れつつもそれに付き合うようになります。
新世紀中学生や敵として現れグリッドマンとともに戦うようになるアンチなど、心強い味方を得ながら次々現れる怪獣たちを倒していく裕太とグリッドマンは、この世界が一人の少女――クラスメイトの新条アカネによって生み出された世界であり、さらにその背後にはアカネの孤独に付け込み世界を破壊するように扇動するアレクシス・ケリヴの存在があることが分かってきます。
あんまり特撮もののアニメ化というのは期待していなかったのですが、作画も良く、ヒーローものっぽい胸熱の展開が繰り広げられ、単体で見ても十分に楽しめますが25年前の特撮ドラマとのつながりを感じながら見ればより楽しめる作品となっています。
最終話で特撮ドラマのグリッドマンが復活し、当時のオープニングの夢のヒーローが流れた時は、子供の頃に見ていたワクワクが蘇ってきた気がします。
そして最後まで見た感想は、これは新条アカネのドラマだったなぁ、と。
人とのつながりや衝突を作り笑いで回避し、その裏で嫌いな人間を怪獣を使って消し去っていく歪んだ少女は、グリッドマンとの戦いに敗北を繰り返し、自分が創ったはずの世界で自分の思い通りにならない現実に、次第に追い詰められていきます。
その結果、不安定になったアカネは世界の調整をすることが出来なくなり、世界は崩壊に向かっていきます。
自分の弱さや醜さを自覚し、己の犯した罪に苦しむアカネを救うのは、彼女が忌避してきた大切な人との絆でした。
直球なヒーローアニメでしたが、爽やかな青春アニメとしても良作だったと思います。
『SSSS.GRIDMAN』のオープニングが、オーイシマサヨシとTom-H@ckによるdejitarurokuの『UNION』でした。
特撮ヒーローもののアニメに相応しい、直球ど真ん中のヒーローソングです。
台本を読んだ後に歌詞を書いたため、ネタバレが多くなって3回も書き直したというこの曲。
歌詞は物語の世界観によくマッチしていて、同時に現実で生きる私たちの応援曲にも感じます。
それでいて2番では旧作のファンも意識したという歌詞になっており、リアルタイムで見ていた自分はノスタルジックな気分を呼び起こされました。
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