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愛のつづき……劇場アニメ『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』エンディング:坂上伊織





1995年4月に劇場公開された『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』と、エンディングの『愛のつづき』のご紹介です。
アニメ『ルパン三世』の劇場版第5作になります。


テレビアニメの第1シリーズからルパン三世の声を演じてきた山田康雄が2月半ばに脳出血で倒れ、急遽代役としてルパン三世のものまねで知られ山田康雄本人とも親交があった栗田貫一が演じることになった作品でした。
栗田本人が後に語ったところによると「ごく一部の収録が終わっていないのでその部分を」ということで「一部だけならものまね芸人として名誉」だと思い受諾したそうですが、実際には全く声が入っておらず、全編に声をあてることになったとか。
抜擢されたのが声優としての実績のないものまね芸人ということもあって色々と言われた代役でしたが、本人も、相当の悩みの中で演じた役柄だったらしく、今見返しても、山田康雄のルパンを演じようとする迷いが感じられる声に感じられます。
この1作のみの代役の予定でしたが、山田康雄は3月19日に永眠され、栗田貫一が2代目ルパン三世として声を演じ続けています。

1999年1月、地中海で起こった原子力潜水艦の爆発事故。
この事故が、有名なノストラダムスの予言書に書かれていた予言が的中したものだと説くノストラダムス教団の指導者ライズリー。
ライズリーは、世界の滅亡が近付いており、それから逃れるためには失われた予言書に従うしかない、と続けます。
所は変わってサンバカーニバル真っただ中のブラジル・リオデジャネイロで、ルパン三世は150万ドル相当のダイヤを手に入れ、追いすがる銭形警部から逃れてアトランタ行きの飛行機の中へ。
ところがそこでダイヤを隠した人形を、生意気な女の子ジュリアに奪われてしまいます。
ジュリアの傍には教育係だという峰不二子の姿も。
ところが、この機がハイジャックされ、ハイジャック犯の指示でモロッコへ。
そこで、ハイジャック犯たちにも不測の事態が起こり、ルパンの活躍もあってハイジャック犯は取り押さえられ、ひこうきは爆発しますが人質は脱出に成功します。
しかし、その混乱の中、何者かによってジュリアが連れ去られてしまいます。
ジュリアは、アトランタに本部を構えるダグラス財団の一人娘で、ジュリアの父ダグラスは次期大統領選に立候補を予定している大物でした。
財団が所有する「アースビル」の最上階には失われた預言書が隠されていると言われており、それを大金を出して手に入れようという大富豪がいるという話もありました。
アースビルに侵入したルパンと次元大介は、その厳重な警戒システムの前に一旦退きます。
五右衛門と合流したルパンは、彼が失われた預言書を探していることを知りますが、同時にアースビルに秘匿されている預言書は偽物であることも知ることになります。
再び、アースビルに挑もうと、情報を集めるルパンですが、同じく秘密を狙って動くノストラダムス教団の実行部隊。
実は、ノストラダムス教団は預言書をでっちあげて、事件を起こし、信者を増やしていました。
ライズリーはアースビルの崩壊を予言し、ビルに時限爆弾を仕掛けます。
娘が誘拐されたにもかかわらず、大統領選の準備を進めるダグラスに妻でありジュリアの母親であるマリアは葛藤し、ライズリーの策謀に嵌り、ノストラダムス教団に近づいて行ってしまいます。
しかし、実行部隊のリーダーであるクリスもまた、独自の思惑で動いており、ライズリーへの裏切りを決意していました。
それぞれがそれぞれの思惑で動く中、失われた預言書の争奪戦が、爆破による倒壊が迫るアースビルを舞台に繰り広げられます。

1995年4月と言えば、オウム真理教事件で日本が揺れていた時でした。
制作のタイミングを考えると事件が作品に及ぼした影響はなかったのでしょうが、宗教団体が自分たちの教義を現実のものにするために自作自演の事件を引き起こすというストーリーが現実世界ともシンクロするという奇妙な現象を引き起こしました。
ノストラダムスが1999年7月に世界が滅亡するという予言を残していたというセンセーショナルな話題に、当時はどうせ何も起こらないさと冷めた目で見ながら、ひょっとしたら世界が一変する何かが起きるのではないかという妙な期待を抱いていたような気がします。
あまり、ファンタジーな内容を含まず、ある意味リアルな世界を描き出したことで、全体的に地味な印象を受ける作品でしたが奇妙な不安を掻き立てられる印象を残す作品だったと感じます。



『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』のエンディングに流れたのが、坂上伊織の歌う『愛のつづき』でした。
アニメは劇場作品らしい迫力のある作品で、スケールの大きな話ながら、家族の愛や絆が最終的にはテーマとしてあったように感じます。
そんなアニメ映画の最後は、王道のバラードで切なく締めくくってくれました。
作品自体の知名度が少し低いために、この『愛のつづき』も知名度の低い曲とは思いますが、世紀末を乗り越えて次の世紀に進む時代の雰囲気を醸し出した良曲だと感じます。


ルパン三世 : くたばれ!ノストラダムス ― オリジナル・サウンドトラック(CD)
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プロフィール

SHIN

Author:SHIN
鳥取県東部の田舎町在住の38歳。

この年齢になったせいか中高生の頃に聞いていたような古いアニメソングばかり聞いているような気がします。
若かりし頃、こんな曲もあったな――と古い記憶を呼び起こしながら書いております。
拙いブログですが、お付き合いいただければ幸いです。

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