one more time one more chance……劇場アニメ『秒速5センチメートル』主題歌:山崎まさよし
2007年3月に劇場公開された『秒速5センチメートル』と、主題歌の『one more time one more chance』のご紹介です。
新海誠監督の3作目の劇場作品です。
「桜花抄」、「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の短編3話の構成となっています。
小学校の時に離れた少年と少女、その2人の距離と気持ちの変化を描いています。
物語の始まりは1990年代前半の頃。
「桜花抄」で、東京の小学校に通う遠野貴樹と篠原明里の関係が描かれます。
2人は精神的に良く似通っており、よく一緒にいました。
小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、文通が続いていましたが、中学一年の終わりに今度は貴樹が鹿児島に引っ越すことに。
これが会えるのは最後になるかもしれないと、会いに行く決意をした貴樹でしたが、約束の日は関東は大雪になってしまい、列車は何度も停車することに。
深夜になって待ち合わせの岩舟駅に着いた貴樹は、人気のない待合室で明里が待っていました。
「コスモナウト」の舞台は1999年、 種子島。
高校3年生の澄田花苗は中学2年の時に引っ越してきた遠野貴樹に好意を持っていました。
自分の将来を決められずにいた花苗は、趣味のサーフィンで波の上に立てたら貴樹に告白しようと決意します。
しかし、花苗はその思いを伝えられないまま、告白を諦めることになります。
「秒速5センチメートル」で、社会人となった遠野貴樹は何か抑えることのできない衝動に突き動かされ、高みを目指していました。
3年間付き合った彼女からは、「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」という言葉とともに別れを告げられ、葛藤を続けていました。
彼は、あの雪の日の、彼女を追い求めていました。
会社を辞めた貴樹が踏切を歩いていると、明里らしき女性とすれ違い、振り返った瞬間に列車が通り過ぎます。
遮断機が上がったその先には、もう誰もいませんでした。
『どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか』というキャッチコピーの作品なんですが、会おうと思えば方法はいくらでもあったじゃないか、と思ってしまうのは自分が擦れた大人になってしまったからでしょうか。
女の方はとっくに吹っ切っている中、男の方は幼い恋を引きずり続け、かといって何のリアクションを起こすわけではありません。
もちろん、貴樹の側からすれば求めているのは今の明里ではなく、あの夜の明里だったからなのかもしれないと、何となく思います。
ある意味、すごくリアルな作品だったと言えるのかもしれません。


『秒速5センチメートル』の主題歌は、山崎まさよしの歌う『one more time one more chance』でした。
1996年リリースの、山崎まさよし初期の代表曲であり名曲です。
忘れられない人がいるかもと、こんなところにいるはずもないのにと思いつつ気持ちのどこかで探してしまう心情は分かるような気がします。
主人公の、遠野貴樹の心情によくマッチしており、まるで『秒速5センチメートル』のために作られたような曲です。
もっとも、『one more time one more chance』がリリースされてから10年も経ってからのアニメですから、アニメの方が曲に合わせて作られた、という方が近いのでしょうが。
One more time, One more chance - 山崎まさよし(iTunes)


One more time,One more chance 「秒速5センチメートル」Special Edition(CD)
小学校の時に離れた少年と少女、その2人の距離と気持ちの変化を描いています。
物語の始まりは1990年代前半の頃。
「桜花抄」で、東京の小学校に通う遠野貴樹と篠原明里の関係が描かれます。
2人は精神的に良く似通っており、よく一緒にいました。
小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、文通が続いていましたが、中学一年の終わりに今度は貴樹が鹿児島に引っ越すことに。
これが会えるのは最後になるかもしれないと、会いに行く決意をした貴樹でしたが、約束の日は関東は大雪になってしまい、列車は何度も停車することに。
深夜になって待ち合わせの岩舟駅に着いた貴樹は、人気のない待合室で明里が待っていました。
「コスモナウト」の舞台は1999年、 種子島。
高校3年生の澄田花苗は中学2年の時に引っ越してきた遠野貴樹に好意を持っていました。
自分の将来を決められずにいた花苗は、趣味のサーフィンで波の上に立てたら貴樹に告白しようと決意します。
しかし、花苗はその思いを伝えられないまま、告白を諦めることになります。
「秒速5センチメートル」で、社会人となった遠野貴樹は何か抑えることのできない衝動に突き動かされ、高みを目指していました。
3年間付き合った彼女からは、「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」という言葉とともに別れを告げられ、葛藤を続けていました。
彼は、あの雪の日の、彼女を追い求めていました。
会社を辞めた貴樹が踏切を歩いていると、明里らしき女性とすれ違い、振り返った瞬間に列車が通り過ぎます。
遮断機が上がったその先には、もう誰もいませんでした。
『どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか』というキャッチコピーの作品なんですが、会おうと思えば方法はいくらでもあったじゃないか、と思ってしまうのは自分が擦れた大人になってしまったからでしょうか。
女の方はとっくに吹っ切っている中、男の方は幼い恋を引きずり続け、かといって何のリアクションを起こすわけではありません。
もちろん、貴樹の側からすれば求めているのは今の明里ではなく、あの夜の明里だったからなのかもしれないと、何となく思います。
ある意味、すごくリアルな作品だったと言えるのかもしれません。
『秒速5センチメートル』の主題歌は、山崎まさよしの歌う『one more time one more chance』でした。
1996年リリースの、山崎まさよし初期の代表曲であり名曲です。
忘れられない人がいるかもと、こんなところにいるはずもないのにと思いつつ気持ちのどこかで探してしまう心情は分かるような気がします。
主人公の、遠野貴樹の心情によくマッチしており、まるで『秒速5センチメートル』のために作られたような曲です。
もっとも、『one more time one more chance』がリリースされてから10年も経ってからのアニメですから、アニメの方が曲に合わせて作られた、という方が近いのでしょうが。
One more time, One more chance - 山崎まさよし(iTunes)
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