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THERE'LL NEVER BE GOOD-BYE……劇場アニメ『メトロポリス』主題歌:minako "mooki" obata



2001年5月に劇場公開された『メトロポリス』と、主題歌の『THERE'LL NEVER BE GOOD-BYE』のご紹介です。
原作は手塚治虫が1949年に発表した同名漫画。

手塚治虫の長い漫画家人生の中でも初期の作品でありますが、肥大化した科学技術が人間に牙を剝くという、不変のテーマを扱った名作です。
劇場アニメでは、キャラクターの絵柄を初期の手塚治虫の画風に近づけながら、当時としては最新の3DCGを多用するなどした、古さと新しさが融合した作品となっています。

物語の舞台こそがロボットと人間が共存する大都市メトロポリス。
しかし、ロボットたちは人間に酷使される存在でした。
そのロボットたちによって職を失った労働者たちは地下へ押し込められ、その原因となったロボットたちへの怨嗟で地下は充満しています。
奴隷のようなロボットたちに人間のような権利を与えるべきだと声を上げる団体もいました。
理想都市メトロポリスには、たくさんの火種が散らばっていました。
そこに、私立探偵の伴俊作(ヒゲオヤジ)と、甥で助手のケンイチ少年が、国際指名手配されている科学者ロートン博士を追ってやってきました。
ロボット刑事ペロの助けを借りて、ロートン博士が潜伏していると思われた地下に潜入したヒゲオヤジとケンイチ。
ヒゲオヤジとはぐれてしまったケンイチは、謎の少女と出会います。
一緒に地下から脱出しようとした少年は、ロックというロボット弾圧の過激派組織のリーダー、ロックに執拗に追われることになります。
少女は、メトロポリスで大統領以上の権力を持つレッド公の亡娘ティマに瓜二つであり、レッド公がロートン博士に創らせたロボットでした。
レッド公は少女に何かをさせようとしていましたが、レッド公の養子であるロックはそれを良く思っていないようでした。
その頃、メトロポリスでは革命の機運が高まっており、多くの血が流れる悲劇が始まろうとしていました。

色彩豊かなアニメーションで、お馴染みの手塚キャラクターが生き生きと動き回ります。
原作は未読なのでストーリー自体はどのくらい原作に準拠しているか分かりませんが、手塚作品らしいギャグはほとんど出てこず、特に後半は脚本の大友克洋の印象が強くなっていくような気がします。
作品全体で使われるジャズの音楽が、作品のせつない雰囲気がより一層増しています。
海外でも高い評価を受けたのも納得の作品なのですが、ストーリーはシンプルですが、無難すぎてやや盛り上がりに欠けた気もします。



『メトロポリス』の主題歌が、minako "mooki" obataの歌う『THERE'LL NEVER BE GOOD-BYE』です。
英語の歌詞なので意味はさっぱり分かりませんが、一つの都市の終わりを切なく歌い、それでいて未来への希望を感じさせてくれる曲です。
『THERE'LL NEVER BE GOOD-BYE』だけでなく、挿入歌として使われたレイ・チャールズの『I Can't Stop Loving You』など、ジャズ風の音楽が作品の印象を味わい深いものにしています。
それがなければ、凡庸な作品で終っていたかもしれないとも感じます。


There'll Never Be Good-Bye (The Theme of Metropolis) - 本多俊之 & Minako "mooki" Obata(iTunes)


There'll Never Be Good-Bye (The Theme of Metropolis)(AmazonMP3)


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SHIN

Author:SHIN
鳥取県東部の田舎町在住の40歳。

この年齢になったせいか中高生の頃に聞いていたような古いアニメソングばかり聞いているような気がします。
若かりし頃、こんな曲もあったな――と古い記憶を呼び起こしながら書いております。
拙いブログですが、お付き合いいただければ幸いです。

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