愛はブーメラン……劇場アニメ『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』主題歌:松谷祐子





1984年2月に劇場公開された『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』と、主題歌の『愛はブーメラン』のご紹介です。
高橋留美子原作で、アニメも好評を博した『うる星やつら』のオリジナル長編アニメーション第2作になります。
劇場第1作『『うる星やつら オンリー・ユー』に引き続き、TVアニメシリーズでチーフ・ディレクターを務めた押井守監督が脚本も担当し、興行収入では前作には及ばなかったものの、高い評価を受け、押井守の出世作となりました。

学園祭を翌日に控えた友引高校。
あたるやラム達2年4組も大詰めの中、連日泊まり込みで準備が進んでいました。
そんな中、2年4組の担任教師の温泉マークは体調を崩し、保健医のサクラから薬をもらい、一旦アパートに戻ることに。
薬を間違えたことに気付いたサクラは温泉マークのアパートに向かい、そこでカビやキノコの生えた部屋を目撃します。
温泉マークは、自分が「文化祭の前日」を何日も何ヶ月も繰り返しているような感覚に囚われており、最初は一笑に付していたサクラも、その説明できない不可解さに次第に共鳴していきます。
事態の究明に乗り出したサクラと温泉マークでしたが、温泉マークが姿を消します。
さらに、サクラが強制的に生徒を家に返そうとしても、何故か戻れずに友引高校に戻って来てしまう生徒たち。
誰もがこの世界の異常さに気付いた瞬間、世界は荒廃をはじめ、あたるとラムの周りのごく一部を除いて町の人たちは姿を消してしまいます。
それでいて、あたるの家にだけ衣食住が保証された不思議な状況に。
これは妖怪・夢邪鬼が、ラムの夢を具現化した夢であり、その為に、「文化祭の前日が繰り返されている」ことに気付いた人間たちを排除していたのでした。
しかし、そのラムの夢はあたるが獏を呼び出すラッパ吹いたことで、崩壊していきます。

間違いなく名作と言えるこのアニメ。
ギャグマンガのシリアス回というのは、何とも言えないものがありますし、夢オチをここまで良質のストーリーに仕上げられるものなんだなぁと、不思議な気がしたものです。

同時に、これは高橋留美子の『うる星やつら』じゃない、押井守の『うる星やつら』だ、と否定されることも多いこのアニメ。
ちゃんと原作に沿ったキャラクターで展開された『うる星やつら』だったように思いますので、少しテイストが違うだけと思えば、個人的には問題ないように思うのですが、高橋留美子もこのアニメを相当に嫌っていたとも伝えられます。
高橋留美子が試写会で作品を見て、『人間性の違いです』の一言だけ言って帰ってしまったとか。
DVDやBru-rayの発売が遅れたのは原作者の意向が原因ではないか、などとまことしやかに囁かれると穏やかならぬものを感じます。
原作者も監督も稀代の天才同士。
テレビシリーズの頃から確執があったとも伝えられます。
夢邪鬼が作った夢の世界を破壊する獏の尻に著作権を示す©マークがついていたのは有名ですが、あの獏が著作権者である高橋留美子を現し、夢を破壊されて「ワテの作る夢と現実とどれだけの違いがあるちゅうねん。一つくらいワテの夢があってもええやないか。それをなんて壊さにゃならんねん」と嘆く夢邪鬼を押井監督とすれば……ちょっとぞっとします。
個人的には、いつまでもグダグダを続けるあたるとラムの関係に、それなりの決着をつけてしまったのは、やりすぎだったのではないかとは思えます。



『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の主題歌が、松谷祐子の歌う『愛はブーメラン』でした。
タイトルテロップがかかり、友引高校の校舎を中心にカメラが少しずつ離れていき、全体が明らかになっていく、4分強のエンディングだけで色々語られる、色んな演出が散りばめられたアニメです。
エンディング曲の『愛はブーメラン』はシンプルな昭和のラブソングといった感じですが、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』には、あのエンディングとこの曲は切っても切り離せないと感じさせられる良曲です。


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SHIN

Author:SHIN
鳥取県東部の田舎町在住の37歳。

この年齢になったせいか中高生の頃に聞いていたような古いアニメソングばかり聞いているような気がします。
若かりし頃、こんな曲もあったな――と古い記憶を呼び起こしながら書いております。
拙いブログですが、お付き合いいただければ幸いです。

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