光の天使~Children Of The Light~……劇場アニメ『幻魔大戦』主題歌:ローズマリー・バトラー
1983年3月に劇場公開された『幻魔大戦』と、主題歌の『光の天使~Children Of The Light』のご紹介です。
原作は平井和正と石森章太郎との共作による漫画と、漫画版をもとに平井和正によって書かれた小説によりリメイク作品。
角川アニメーション映画の第一弾であり、マッドハウスの初期の長編アニメーションの代表作の一つでもあります。
また、大友克彦がアニメーションに参加した初めての作品としても知られます。
宇宙から、幻魔という脅威が迫りつつありました。
外遊中の、トランシルバニアの王女ルナは予知の力を持っており、自らの死を知ってしまいますが、宇宙の意思“フロイ”の導きによって、地球を救うエスパーの一人として目覚め、幻魔と戦い続けているサイボーグ戦士ベガと出会います。
幻魔に対抗できるエスパーの終結を目指し、ルナとベガは東丈という高校生の少年に接触します。
無気力な丈に、ベガは攻撃を仕掛け、恐怖から丈は眠っていた力を解放させます。
力を得た丈の前に、幻魔の尖兵が出現し、丈は勝利をおさめますが精神的には追い詰められ自分の殻に籠ってしまいますが、ルナによって救われ、戦いに関わっていきます。
ニューヨークで再び幻魔の配下を退け、新たな仲間を得たルナ、ベガ、丈。
しかし、生き残った幻魔の配下たちは日本に向かい、丈の姉・三千子にその魔の手を伸ばしていました。
丈は日本へと急ぎますが、日本は幻魔の接近によって、崩壊が始まっていました。
配給収入10億6000万円と、この年のアニメ映画第一位を記録した『幻魔大戦』でしたが、原作ファンからは不満の声が大きく、原作を知らない観客からは記録相応の評価がされた作品でした。
自分も原作未読なので、原作がどのような展開をしているのか分かりませんが、映画は2時間超の大作で多くのエスパーが登場していましたが、その大部分がルナ、ベガ、丈の関係に絞って丁寧に描かれており、まとまりのいい作品だと感じます。
人類の敗北を示唆する描写で原作は終わっているとも聞きますが、映画では幻魔を撃退し、未来への希望で物語は終わります。
そこも、賛否の分かれるところかもしれません。
今見ると、絵柄も内容的にも古臭さを感じてしまいますが、アニメ史に残る作品の一つとして、見る価値はあるアニメだと思います。
『幻魔大戦』の特筆すべき点は、キース・エマーソンの素晴らしい音楽だったでしょう。
エンディングで流れたの『光の天使~光の天使~Children Of The Light』も、キース・エマーソンの演奏に、ローズマリー・バトラーの高い歌唱力が合わさり、35年以上が経過した今でも感動できる名曲の一つだと思います。
英語はさっぱりですが、愛ある世界の尊さを感じさせてくれる曲です。
幻魔大戦 オリジナル・サウンドトラック(CD)
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