一度だけの恋なら……TVアニメ『マクロスΔ』オープニング:ワルキューレ
2016年4月から9月にかけて放送された『マクロスΔ』と、オープニングの『一度だけの恋なら』のご紹介です。
『超時空要塞マクロス』から始まるマクロスシリーズの第7作にあたります。
舞台となるのは前作『マクロスF』の世界から8年後の西暦2067年。
過去のテレビシリーズでの大規模移民輸送船の中の都市という舞台から、銀河系近辺の植民惑星を舞台にしています。
また、これまでのテレビシリーズでは異星人や宇宙生物との接触が描かれていましたが、今作では移住を進める地球人と現地種族との人種間の戦争が描かれています。
西暦2009年に起こった「第一次星間大戦」から50年以上が経ち、宇宙移民計画を推進する地球の新連邦政府は勢力圏を広げて、各星系の先住民族との良好な関係を築くことに成功しているかのように思えましたが、新統合政府への反感も生まれつつありました。
西暦2067年人々が突如自我を失い凶暴化するという、謎の奇病「ヴァールシンドローム」が発生。
この奇病に対抗する戦術音楽ユニット「ワルキューレ」とその護衛の可変戦闘機(バルキリー)を駆る「Δ小隊」の活躍が描かれています。
生きる目的を見いだせずにいた主人公の少年ハヤテ・インメルマンは、辺境の惑星アル・シャハルでワルキューレに憧れる少女フレイアと生真面目なΔ小隊の隊員ミラージュに出会います。
紆余曲折を得てハヤテはΔ小隊の、フレイヤはワルキューレの、それぞれ一員として迎え入れられ、惑星ラグナでの生活が始まります。
しかし、フレイアの故郷「ウィンダミア王国」が新統合政府に対して宣戦布告。
戦争が始まり、かけがえのない人の死などを経て、それぞれ「戦うこと」「歌うこと」への覚悟を固めていきます。
作品単体としてみれば、演出、作画、音楽は一級品で、さすがマクロスのタイトルを付けた作品だったと感じます。
個人的にはキャラクターが多すぎじゃないの、という印象。
一人一人の描き方が薄くなってしまったように感じ、その結果、戦闘もストーリーも悪党の正義も、全部軽くなってしまったように思えます。
『マクロスΔ』の初代オープニングで使われたのが、作中のアイドルユニット・ワルキューレが歌う『一度だけの恋なら』でした。
マクロスΔの曲はいい曲ばかりですが、作中の重要場面などにも繰り返し使われ――特に13話での絶対不利な状態から歌いながらダイビングするべめんなんかは印象に残っています。
特に、『一度だけの恋なら』はオープニングで使われただけではなく、ヒロインのフレイアの寿命が30年ほどで、歌うごとに寿命を縮めているということを考えながら聞くと、ノリのいい曲なのですがしんみりしてきます。
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