背中ごしにセンチメンタル……OVA『メガゾーン23』 主題歌:宮里久美
1985年3月に発売されたOVA『メガゾーン23』と、主題歌の『背中ごしにセンチメンタル』のご紹介です。
テレビアニメ『機甲創世記モスピーダ』の後番組として企画されたものを、『超時空要塞マクロス』の主要スタッフが集結して制作されたOVAです。
その為か、美少女とロボットという組み合わせや、アイドル歌手とその歌が重要な要素となっていたり、巨大宇宙船の中の都市が舞台だったりと、超時空要塞マクロスと共通した要素が多く含まれています。
商業的な成功を収め、翌1986年に一定の完結となる『PartⅡ』、1989年に数百年後を舞台にした『PartⅢ』が製作され、2017年に世界観を同じにする新作と、リメイク作品の製作が発表されました。
そこは1980年代の東京。
最も“平和”で“幸福”な時代。
退屈な日々を過ごしていた矢作省吾が、友人の中川真二に地下駐車場へ呼び出され、真二がテストパイロットとして乗るはずだったという大型バイクを見せられます。
それは、民生品としてはあまりにハイスペックで、バハムートというロゴが刻印されていました。
そこにシークレットサービスを装った男たちが現れ、真二は殺されてしまい、省吾は知りあいのもとにバイクを持って逃げ込みます。
マスコミを使ってバイクを公にしようと、人気絶頂のアイドル・時祭イヴのテレビ番組を利用しようとしますが、妨害に遭い失敗に終わり、軍の特捜隊によって追い詰められていきます。
人型兵器に捕獲されそうになった瞬間、大型バイクは人型兵器に変形し、窮地を脱します。
自宅も友人たちのところも敵に把握されていた為、知り合いの高中由唯のところに逃げ込みます。
由唯のルームメイトで映画監督志望の村下智美は、その大型バイクを使って自主製作映画を作りたいと言い出します。
ロケ地を探して走り回る2人は、地下都市に迷い込みます。
省吾は一人、地下の世界を探索し、そこで軍の将校B.D.と出会います。
自分たちがいる世界は巨大な宇宙船の中で、自分たちの街はバハムートという巨大コンピュータに支配され、1980年代だと思っていた今の時間は、5世紀は経っているということや、今まさに宇宙から接近する敵・デザルグの脅威が迫っていることを知らされます。
デザルグに対抗するために、軍はバハムートの支配の及ばない地下に前線基地を建設し、戦争準備を進めており、省吾が持ち出した大型バイクは、バハムート端末であるガーランドだったのです。
さらに、イブもバハムートのプログラムであり、ガーランドを駆る省吾を「7Gのオペレーター」と呼び接触してきます。
かつて地球が戦争によって死の星と化し、人々は大型宇宙船で脱出しましたが、宇宙船同士で戦争になったことや、今迫っている敵も、同じ地球人であることなど、とても信じられない現実を突きつけられ、混乱した省吾は、由唯との関係に安らぎを見出しましたが、軍はクーデターを決行し、同時にガーランドの情報を回収するために智美を殺害。
激昂した省吾は、単身軍に戦いを挑みますが……。
今見ると「どこかで見たような」感があるアニメです
もっとも当時としては画期的……というか、このアニメの成功も含めて、類似作品が多く作られた結果です。
内容やキャラクターにはツッコミどころは満載でしたが、OVA黎明期の名作の一つとしてみる価値はある作品だったと思います。



『メガゾーン23』 の主題歌が、宮里久美の歌う『背中ごしにセンチメンタル』でした。
1980年代後半に活動していたアイドルの宮里久美のデビュー曲で、劇中で時祭イヴも演じていました。
マクロスの飯島真理がリン・ミンメイを演じたように、アニメのキャラクターと重ね合わせて歌手をデビューさせる例が当時は少なからずあったようで、アイドル声優のはしり扱いされることもあります。
曲自体は、いかにも80年代のアイドルソングといった感じで、リアルタイムで見たはずのないアニメの曲なのに、不思議と懐かしく感じます。
背中ごしにセンチメンタル - 宮里久美(iTunes)


背中ごしにセンチメンタル(Amazon MP3)
商業的な成功を収め、翌1986年に一定の完結となる『PartⅡ』、1989年に数百年後を舞台にした『PartⅢ』が製作され、2017年に世界観を同じにする新作と、リメイク作品の製作が発表されました。
そこは1980年代の東京。
最も“平和”で“幸福”な時代。
退屈な日々を過ごしていた矢作省吾が、友人の中川真二に地下駐車場へ呼び出され、真二がテストパイロットとして乗るはずだったという大型バイクを見せられます。
それは、民生品としてはあまりにハイスペックで、バハムートというロゴが刻印されていました。
そこにシークレットサービスを装った男たちが現れ、真二は殺されてしまい、省吾は知りあいのもとにバイクを持って逃げ込みます。
マスコミを使ってバイクを公にしようと、人気絶頂のアイドル・時祭イヴのテレビ番組を利用しようとしますが、妨害に遭い失敗に終わり、軍の特捜隊によって追い詰められていきます。
人型兵器に捕獲されそうになった瞬間、大型バイクは人型兵器に変形し、窮地を脱します。
自宅も友人たちのところも敵に把握されていた為、知り合いの高中由唯のところに逃げ込みます。
由唯のルームメイトで映画監督志望の村下智美は、その大型バイクを使って自主製作映画を作りたいと言い出します。
ロケ地を探して走り回る2人は、地下都市に迷い込みます。
省吾は一人、地下の世界を探索し、そこで軍の将校B.D.と出会います。
自分たちがいる世界は巨大な宇宙船の中で、自分たちの街はバハムートという巨大コンピュータに支配され、1980年代だと思っていた今の時間は、5世紀は経っているということや、今まさに宇宙から接近する敵・デザルグの脅威が迫っていることを知らされます。
デザルグに対抗するために、軍はバハムートの支配の及ばない地下に前線基地を建設し、戦争準備を進めており、省吾が持ち出した大型バイクは、バハムート端末であるガーランドだったのです。
さらに、イブもバハムートのプログラムであり、ガーランドを駆る省吾を「7Gのオペレーター」と呼び接触してきます。
かつて地球が戦争によって死の星と化し、人々は大型宇宙船で脱出しましたが、宇宙船同士で戦争になったことや、今迫っている敵も、同じ地球人であることなど、とても信じられない現実を突きつけられ、混乱した省吾は、由唯との関係に安らぎを見出しましたが、軍はクーデターを決行し、同時にガーランドの情報を回収するために智美を殺害。
激昂した省吾は、単身軍に戦いを挑みますが……。
今見ると「どこかで見たような」感があるアニメです
もっとも当時としては画期的……というか、このアニメの成功も含めて、類似作品が多く作られた結果です。
内容やキャラクターにはツッコミどころは満載でしたが、OVA黎明期の名作の一つとしてみる価値はある作品だったと思います。
『メガゾーン23』 の主題歌が、宮里久美の歌う『背中ごしにセンチメンタル』でした。
1980年代後半に活動していたアイドルの宮里久美のデビュー曲で、劇中で時祭イヴも演じていました。
マクロスの飯島真理がリン・ミンメイを演じたように、アニメのキャラクターと重ね合わせて歌手をデビューさせる例が当時は少なからずあったようで、アイドル声優のはしり扱いされることもあります。
曲自体は、いかにも80年代のアイドルソングといった感じで、リアルタイムで見たはずのないアニメの曲なのに、不思議と懐かしく感じます。
背中ごしにセンチメンタル - 宮里久美(iTunes)
背中ごしにセンチメンタル(Amazon MP3)