デイ・ドリーム・ビリーバー……劇場アニメ『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』主題歌:森川ココネ(高畑充希)
2017年3月に劇場公開された『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』と、主題歌の『デイ・ドリーム・ビリーバー』のご紹介です。
『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズの神山健治監督作品。
神山健治監督は、社会思想や政治的主張を盛り込んだ社会派SFを好んでいる印象がありました。
このアニメも、絵柄の感じは柔らかく感じますが、メインストーリーは日本有数の自動車メーカーを舞台にした勢力争いだったり、そこに母と娘の確執、父と娘の物語などが絡んできます。
かといって、そんなに重苦しいアニメではないですが。
ファンタジーの世界を舞台にした物語が展開され、メインストーリーに絡んできます。
このファンタジー世界と現実世界を行ったり来たりするストーリーが、このアニメの賛否両論な部分かな、という感じです。
ストーリーは機械産業が盛んなハートランド王国の姫エンシェンの物語から始まります。
エンシェンは、魔法の力を持っていたため、いつか王国に災いをもたらすとガラスの塔に幽閉されていました。
ハートランド王国にエンシェンを狙う巨大な鬼が出現します。
国王は巨大人型ロボット・エンジンヘッドで迎え撃ちますが、魔法の力でなければ鬼は倒せないと、エンシェンは魔法で命を吹き込んだ人形ジョイと共にガラスの塔を抜け出します。
――エンシェンの物語は、森川心羽(ココネ)という、岡山県倉敷市で暮らす高校生の女の子の夢でした。
とりたてて特徴のない、田舎ののほほんとした女子高生で、自動車整備工場を経営する不愛想な父親と2人暮らしをしています。
その父親が、夏休みに入ったばかりの母親の墓参りをしたその日に東京の警察に連れていかれてしまいます。
さらに、謎の男たちがやってきてココネの家を家探ししていきます。
謎の男たちの目的が、母親が残したタブレットだと気付いたココネは大学生のモリオの力を借りてタブレットを奪還し、母親が志島自動車の会長の娘で、絶縁されることを知ります。
父を助けるため、祖父である志島自動車の会長の志島一心に会うために、ココネはモリオとともに東京に向かいます。
途中で、ココネが夢で見ていた物語は、ココネの物語ではなく、母親の物語だったことに気づきます。
不愛想な父親が、精一杯伝えてくれていた母親の物語。
伝わらなかった母親の思いを知り、二つの物語は一つになっていきます。
クライマックスの渡辺との直接対決の場面をファンタジーの世界で片づけたことには、現実とファンタジーの境目の境界があいまいになるような演出というよりも、一体そこで何があったのかわからなくしてしまっただけのような気がします。
『ひるね姫』というタイトルからココネの眠りや夢とは一体何なのかというのが作品の主軸だと思っていましたが、結局はたまたま現実とリンクした夢を見ていただけ……ということでいいのかな。


『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』の主題歌が、主役の森川ココネ役の高畑充希が歌う『デイ・ドリーム・ビリーバー』でした。
アメリカのアイドルグループ・モンキーズが1967年にリリースしたシングル『Daydream Believer』を、忌野清志郎らによるロックバンド『タイマーズ』が1989年に日本語カバーしました。
これまでにも多くのアーティストによってカバーされていた名曲です。
Daydreamは『白昼夢』、Believerは『信じる人』の意味。
タイトルからして、このアニメに使ってみたいというのも分かりますが、エンディングアニメーションで、ココネの父モモタローと母のイクミの思い出がつづられる演出は、凄くよかったです。
そこに、高畑充希の綺麗で癒される歌声が絶妙にマッチして、感動のエンディングです。
デイ・ドリーム・ビリーバー - 森川ココネ(iTunes)


デイ・ドリーム・ビリーバー
このアニメも、絵柄の感じは柔らかく感じますが、メインストーリーは日本有数の自動車メーカーを舞台にした勢力争いだったり、そこに母と娘の確執、父と娘の物語などが絡んできます。
かといって、そんなに重苦しいアニメではないですが。
ファンタジーの世界を舞台にした物語が展開され、メインストーリーに絡んできます。
このファンタジー世界と現実世界を行ったり来たりするストーリーが、このアニメの賛否両論な部分かな、という感じです。
ストーリーは機械産業が盛んなハートランド王国の姫エンシェンの物語から始まります。
エンシェンは、魔法の力を持っていたため、いつか王国に災いをもたらすとガラスの塔に幽閉されていました。
ハートランド王国にエンシェンを狙う巨大な鬼が出現します。
国王は巨大人型ロボット・エンジンヘッドで迎え撃ちますが、魔法の力でなければ鬼は倒せないと、エンシェンは魔法で命を吹き込んだ人形ジョイと共にガラスの塔を抜け出します。
――エンシェンの物語は、森川心羽(ココネ)という、岡山県倉敷市で暮らす高校生の女の子の夢でした。
とりたてて特徴のない、田舎ののほほんとした女子高生で、自動車整備工場を経営する不愛想な父親と2人暮らしをしています。
その父親が、夏休みに入ったばかりの母親の墓参りをしたその日に東京の警察に連れていかれてしまいます。
さらに、謎の男たちがやってきてココネの家を家探ししていきます。
謎の男たちの目的が、母親が残したタブレットだと気付いたココネは大学生のモリオの力を借りてタブレットを奪還し、母親が志島自動車の会長の娘で、絶縁されることを知ります。
父を助けるため、祖父である志島自動車の会長の志島一心に会うために、ココネはモリオとともに東京に向かいます。
途中で、ココネが夢で見ていた物語は、ココネの物語ではなく、母親の物語だったことに気づきます。
不愛想な父親が、精一杯伝えてくれていた母親の物語。
伝わらなかった母親の思いを知り、二つの物語は一つになっていきます。
クライマックスの渡辺との直接対決の場面をファンタジーの世界で片づけたことには、現実とファンタジーの境目の境界があいまいになるような演出というよりも、一体そこで何があったのかわからなくしてしまっただけのような気がします。
『ひるね姫』というタイトルからココネの眠りや夢とは一体何なのかというのが作品の主軸だと思っていましたが、結局はたまたま現実とリンクした夢を見ていただけ……ということでいいのかな。
『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』の主題歌が、主役の森川ココネ役の高畑充希が歌う『デイ・ドリーム・ビリーバー』でした。
アメリカのアイドルグループ・モンキーズが1967年にリリースしたシングル『Daydream Believer』を、忌野清志郎らによるロックバンド『タイマーズ』が1989年に日本語カバーしました。
これまでにも多くのアーティストによってカバーされていた名曲です。
Daydreamは『白昼夢』、Believerは『信じる人』の意味。
タイトルからして、このアニメに使ってみたいというのも分かりますが、エンディングアニメーションで、ココネの父モモタローと母のイクミの思い出がつづられる演出は、凄くよかったです。
そこに、高畑充希の綺麗で癒される歌声が絶妙にマッチして、感動のエンディングです。
デイ・ドリーム・ビリーバー - 森川ココネ(iTunes)
デイ・ドリーム・ビリーバー
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