イノセント・ブルー……TVアニメ『School Days』オープニング:DeviceHigh
2007年7月から9月にかけて放送された『School Days』と、オープニングの『イノセント・ブルー』のご紹介です。
同名のアダルトゲームが原作となっており、衝撃的な最終話から伝説のアニメ扱いされているアニメです。
主人公の高校生・伊藤誠は、以前より桂言葉という女の子が気になっていました。
誠は、あるおまじないを試してみますが、幼馴染の西園寺世界の邪魔が入り、失敗してしまいます。
世界はお詫びとして言葉を誠に紹介し、誠と言葉は付き合うようになります。
誠は一見、真面目で心根の優しい少年ですが、その実極度の優柔不断で、無気力、面倒事を極端に避けたいという性格で、言葉との間にすれ違いが生まれ始めます。
世界は、以前より誠に好意を持っており、誠は、言葉との関係を清算しないまま世界とも関係を持ち、三角関係が始まります。
やがて、世界が妊娠をしたと誠に告げ、悲劇のラストに向けて突き進んでいきます。
昼ドラをそのまま学園アニメに持ち込んだ感じのアニメ。
魅力的な二人の女の子を前に、揺れ動く――と言えば聞こえはいいかも、ですが、実際には楽な方とその場の欲情に流されるだけの主人公。
こんな男、さっさと見切りをつければいいのに、と見ている方はもどかしく思いますが、そう割り切れないのも人間の性質。
最期のショッキングなシーンばかりがクローズアップされますが、そういったクズ男の心情と、女の陰惨さが上手く描かれていたように感じます。
好むか好まないか、受け入れられるか受け入れられないか、は受け手次第ですが。
『School Days』のオープニング曲が、DeviceHighの『イノセント・ブルー』でした。
曲調は軽快で、歌詞もいかにも青春の陽の部分と陰の部分を織り込んだ、良質のアニソンでした。
いかにも王道の学園アニメを思わせるオープニング映像(まぁ、さすがにR指定のゲーム原作だなと思わすようなカットもありましたが)と楽曲に、後半の荒んでいくアニメの内容とのギャップが大きく、空気の読めないオープニングなどと揶揄されることもありました。
そのギャップも含めて、製作側の狙いだったみたいですが、楽曲提供する方は冒険だったのではないかな、と思えます。
イノセント・ブルー - DeviceHigh(iTunes)
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